私自身、秋津で生まれ育ったことが地下水問題に関心を抱き、市議会議員としてのライフワークとなりました。
まさに地下水問題が今日の自分を作った原点です。
私の記憶にある郷土秋津は、豊かな地下水に恵まれ、地域のいたるところで湧き水があふれていました。
木山川に突き出した石積みでは、近所の人達が野菜を洗っていましたし、夏には蛍の群れが乱舞していました。
しかしながら、秋津地域の開発が進み、宅地化が広がるにつれ、次第に地下水との接点が薄れ、気がついたときには、昔の豊かな地下水とこれによって育まれた自然が消えつつありました。
このようななか、私は平成7年に熊本市議会議員に初当選し、同年6月議会で初質問の機会を得、そのときの第一番の質問が地下水問題でした。
地下水保全のための節水、涵養域の保全、水質の汚濁防止など、質・量の両面から行政と市民の一体となった取り組みが大切であるが、そのためには膨大な財源が必要となる。
したがって、地下水保全協力金制度を創設してはどうかと、というのがその内容でした。
その後も市議会本会議での質問の度ごとに必ず地下水問題について提案をし、対策を求めてきましたが、その基本的な考えは現時点でも変わっていません。
これに沿った取組のいくつかをご紹介します。

 
肥後の水資源愛護賞授賞式
 
受賞対象の雨水利用システム

なお、地下水保全対策への取り組みが評価され、平成17年度に『肥後の水資源愛護賞』を受賞しました
表彰対象は、屋根に降った雨水を地下タンクに貯め、トイレ用水・散水・洗車ばどに使用する雨水システムです。

地下水協力金制度の創設

熊本地域の地下水総合調査によると、地下水を涵養できないエリアが昭和40年からの25年間で93平方キロメートルから197平方キロメートルへと2倍も拡大しており、このことが水前寺公園の湧水減などの原因であると考えられますが、特に水道水の全量を地下水に依存している私たちにとっては切実な問題です。
問題解決のためには白川中流域などの地下水を涵養域を広げることが必要となりますが、そのためには膨大な資金が必要となります。
したがって、地下水の受益者から使用料に応じた協力金という型で財源を確保してはどうかと一般質問の中で提案し、現在、実現に向けての動きが出てきました。
私たちは先祖から受け継いだ豊かで清冽な地下水を後世に引き継いでいく義務があります。
今、取り組んでおかなければ取り返しのつかないことになると私は大変な危機感を抱いています。

雨水地下浸透ますの普及

地下水の涵養と洪水対策の両面から効果があると考え、公共施設の雨水貯留浸透施設の設置に取り組み、次第に普及しつつあります。
また、一般家庭への普及のための助成金制度の拡充にも取り組んでいます。

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